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本基金の設立者である竹村和子さんは、2011年12月13日に逝去されました。竹村和子さんの生前からの本基金に対する強い意思を引き継いで、これが立ち上げられました。設立者の紹介をします。
竹村和子(たけむら かずこ)
元お茶の水女子大学大学院 人間文化創成科学研究科教授。
博士(人文科学)。琉球大学名誉博士。
専門領域は英語圏文学、表象研究、批評理論、とくにフェミニズム研究、セクシュアリティ研究、ポストコロニアル/グローバル化研究。
著書に『思想と文化』(共編著, 2010)、『欲望・暴力のレジーム』(編著,2008)、『愛について』(2002)、『フェミニズム』(2000)、"Feminist Studies/Activities in Japan," LEXTRA (Spain, 2010)、「生政治とパッション」『思想』 (2010年)、「死の領有」 Femininity Consumption, History, and Memories (at National Chengchi University in Taiwan,2009) "Foreignness and Friendship," Nanzan Review of American Studies Journal (2008), "Gaze and Bio-Death Politics." Women's Bodies in the Age of Bio-Tech. (International Women's Film Festival in Seoul, 2008)
訳書にスピヴァク/バトラー『国家を歌うのは誰か?』(
2008)、J・バトラー『ジェンダー・トラブル』(1999)、トリン・T・ミンハ『女性・ネイティヴ・他者』(1995)等多数。生前、G・スピヴァク『他のアジアたち』とJ・バトラー『問題なのは身体だ』を監訳予定であったが逝去により中断。この二冊は彼女の意思を、別の方々が引き継ぎ現在完成にむけて作業中。没後、『文学力の挑戦―ファミリー・欲望・テロリズム』2012(研究社)、『彼女は何を視ているのかー映像表象と欲望の深層』2012(作品社)、『境界を攪乱するー生・性・暴力』2013(岩波書店)が出版された。